手作りピザ窯 完成 うるま・青少年自立援助NPO


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 【うるま】ひきこもりを経験した人や障がいのある人を支援する、うるま市田場のNPO法人沖縄青少年自立援助センターちゅらゆいの事業所「コミュッと!」でこのほど手作りのピザ窯が完成し、9日、ピザパーティーが開かれた。

約60人が、手作りの生地に自家栽培の野菜を盛った手作りピザに舌鼓を打った。坂本将吏センター長は「ピザ窯をコミュニティーツールに、いろんな人が来て交流する場所になるといい」と語った。
 ピザ窯は坂本センター長が、精神障がいのある人が集うグループホーム東京ソテリアハウスから教えてもらったアイデアという。
 「コミュッと!」のメンバーは、窯作り職人でミックスメディアアーティストの上畑順さん(57)と一緒に、8月から1カ月間、6回に渡って直径90センチの窯作りに打ち込んだ。
 飾り付けの貝殻を、うるま市与那城の浜辺で集めたり、ブロックを積み上げてセメントを塗ったりした。
 セメント塗りなどで活躍したメンバーの男性(24)は窯の完成を「うれしかった」と振り返る。
 9日は、自家栽培のゴーヤーや、バジルがトッピングされたピザが次々と焼き上がり、地域活動支援センターみつ葉(読谷村)など、窯作りに参加した人たちに振る舞われた。
 坂本センター長は、作業を通して「一体感が生まれた。『この人はこれが得意なんだ』という発見もあり、窯作りをきっかけに、場に慣れてきたメンバーもいる」と話す。ピザを囲む交流会を「今後は地域の人たちと一緒にやりたい」と期待した。

完成した手作りピザ窯
ピザ窯の完成を祝い、パーティーに参加した人たち=9日、うるま市田場のコミュッと!