4ヵ国語で沖縄紹介 通訳案内士の研修生、動画配信に挑戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
緊張しながらも複数の言語で沖縄の魅力を説明する研修生=10月26日、読谷村の「むら咲むら」サテライトスタジオ

 【読谷】県内を訪れた外国人観光客を案内する沖縄特例通訳案内士を目指す研修生14人が10月26日、読谷村高志保にあるFMよみたん(仲宗根朝治社長)のサテライトスタジオで、インターネットの動画配信を使った研修を行った。ガラス張りスタジオの外を多くの観光客が行き交う中、研修生が「アピールしたい沖縄」をテーマに日本語や英語、中国語、韓国語で沖縄の魅力を語り、実践経験を積んだ。

 沖縄特例通訳案内士は、増加が見込まれる外国人観光客に対応できる人材を育成しようと、県が導入している事業。「速成コース」と「一般コース」に分かれ、研修終了後の試験に合格すれば認定される。初年度のことしは111人が受講している。
 生放送で三線を披露し、英語で沖縄の文化について説明した玉城渉子さん(35)は「緊張したがいい経験になった。伝統や文化を国外に伝えたい」と語った。中国語の案内士を目指す仲田一成さん(30)は「中国に行って初めて気付いた沖縄の良さを、多くの外国人に広めたい」と笑顔を見せた。
 地域限定通訳案内士で、研修に関わるチャイナゲートウェイ(豊見城市)の周文さんは「研修生が見られることに慣れ、自信をつけるいい機会になった」と語った。研修の様子はFMよみたんのホームページで見ることができる。