読谷と愛知・蟹江町、特産を合体 新菓子、全国発売へ


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読谷村特産の紅イモと蟹江町特産のイチジクで新商品開発に取り組む蟹江町商工会のメンバー=読谷村

 【読谷】愛知県蟹江町商工会(山田謹一会長)と読谷村商工会(國吉眞哲会長)がこのほど遠隔地地域連携協定を締結し、蟹江町特産のイチジクと読谷村の紅イモを合わせた菓子の開発に取り組んでいる。

事業名は「チャーガンジューDAGAYAプロジェクト」。市場調査や消費者アンケートなどを通して3月末までに商品化を進め両町村のほか東京など全国へ向け販売する予定だ。
 事業は全国商工会連合会の全国展開支援事業の一環で、6月に両町村間で協定を結んだ。今後、中学生が交流する民泊事業などにも取り組む予定だ。
 10月に蟹江町で開かれた「かにえ町民まつり」では村の座喜味青年会がエイサーを披露するなど、文化交流も進んでいる。
 11月2、3日には蟹江町からプロジェクト関係者12人が来県し、村で開かれた読谷まつりに試作品3種を出展した。淡い紫色が目を引くロールケーキと、紅イモペーストと半生のイチジクを載せたパイ、柔らかな食感のクッキーだ。
 2日間で約200人が試食し、「イチジクがレーズンみたいでおいしい」「もっと香ばしさがあった方が良い」など、さまざまな意見が上がった。
 蟹江町商工会の山田会長は「読谷村は多様な文化があり、蟹江町も歴史ある町だ。読谷との交流を通して沖縄を知っていきたい」と話した。
 事業を担当する林義人さん(40)は「新たなコラボレーションで特産品を作りたい。紅イモとイチジクを前に出し互いの地域をPRしたい」と意気込んだ。