【ロサンゼルス】夏川りみさんとの思い出胸に 音楽ビジネス学ぶ


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山内惠介さんと三井悠加さん(左)=2013年10月9日、米ロサンゼルス

 歌手の夏川りみさんがまだあまり名が売れていない時期から、大ヒットするまでを見てきた若い女性がいる。三井エイジェンシー・三井ミュージック三井健生社長の娘・三井悠加さん(31)だ。夏川さんは現在は他社へ移籍してしまったが、悠加さんには夏川さんとの思い出がたくさんある。

 現在、悠加さんはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で「音楽業界ビジネス」について学んでいる。クラスにはシンガー・ソングライター、コンサートプロデューサー、DJ、マネージャーなど、夢はそれぞれありながら同じ音楽業界で働きたい人、既に現役で働いている人がおり、一緒にいるだけでとても刺激を受けている。
 夏川さんに付いている時、コンサートツアーで離島ツアーがあった。鹿児島県の奄美大島から始まり徳之島、沖永良部島、伊江島、沖縄本島の宜野座、具志川、大宜味、糸満で終わるという8公演10泊11日のツアーだった。島々の地元の皆さんに温かく迎えられ、ツアー終了の打ち上げでは家に招かれ、おいしいお酒や島の伝統的な料理をごちそうになったという。
 夏川さんが石垣島出身ということで収録や取材で何度も石垣島・竹富島へ行った。美しい海と豊かな緑、何とも言えないゆっくりとした時の流れが、仕事でありながらとても心地よかった。そういう点はロサンゼルスともよく似ているという。日本ではプロダクションに約9年間勤め、コンサートやファンクラブミーティングの企画・制作やアーティストのマネージャー、グッズの制作などをしてきた。本場ロサンゼルスでエンターテインメント・ビジネスの勉強をしたいと思ったのが留学のきっかけ。今後の進路は三井エージェンシーの支社をロサンゼルスに出す予定という。
 氷川きよしさんのヒット曲「箱根八里の半次郎」「きよしのズンドコ節」などを作曲した水森英夫さんは悠加さんの叔父にあたり、山内惠介さんも同じ門下生という。(当銘貞夫通信員)