琉舞・演武でバトンタッチ 読谷村、人口日本一の村PR


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【岩手県滝沢市で大城和賀子】全国で最も人口の多い村になったことをアピールしようと、読谷村文化協会員らでつくる「読谷村琉球芸能団」約40人は22、23日の両日、昨年まで1位だった岩手県滝沢市(旧滝沢村)で棒術や空手、琉球舞踊を披露した。

 会場は岩手県内の菓子業者らが出展する「いわてS―1スイーツフェア」。滝沢市長と読谷村長による「日本一の村引き継ぎ式」の後、三線や琴の生演奏に合わせた琉球舞踊「かぎやで風」で幕を開け、村内の琉舞道場に通う高校生が「四つ竹」を踊った。迫力ある空手と座喜味棒の演舞があり、最後は全員でカチャーシーを踊り、会場が一つになった。
 最前列で鑑賞し、笑顔でカチャーシーを舞った川村薫さん(72)=滝沢市=は「すばらしい方々の舞台をこんなに間近に見られてうれしい」と笑顔に。仙台市から訪れた那覇市出身で元プロ野球楽天投手の有銘兼久さん(35)は「仙台でカチャーシーを踊ることはないので楽しかった」と話した。
 芸能団の中村正幸さん(73)は「目をくぎ付けにして見てくれた人も多く、喜んでもらった」と満足した様子だった。

優雅な琉球芸能を披露する読谷村琉球芸能団=23日、岩手県滝沢市
三線演奏と琉球芸能団の踊りに合わせカチャーシーを舞う観客=23日、岩手県滝沢市