経済

沖縄バヤリース、アサヒに譲渡 社員解雇、商品は存続

 沖縄バヤリース(南城市、上間長恒社長)は2日、2014年末で同社の営業権をアサヒ飲料(東京)に譲渡すると発表した。譲渡金額は明らかにしていない。沖縄バヤリースは14年12月31日付で解散し、従業員の正社員29人・パート13人の計42人全員を解雇する。

沖縄バヤリースブランドの商品は全てアサヒオリオンカルピス飲料(浦添市)が製造・販売する。
 上間社長は、営業譲渡に至った経緯について「製造設備が老朽化しており、これ以上の設備投資が難しかった。後継者の問題もあり、会社の体力のあるうちに譲渡することに決めた」と説明した。安里祥徳会長は「復帰後、地元資本で生き残ったのは沖縄バヤリースだけだったが、今回なくなるのは残念だ」と話した。
 従業員は社の解散で全員解雇するが、上間社長は「積極的に再就職先を支援していきたい」と話している。南城市大里にある製造工場は現在、県内企業と売却の交渉を進めているという。
 アサヒオリオンカルピス飲料の納所(のうしょ)義博社長は「沖縄の皆さんに昔から親しまれたブランドなので、これからも沖縄バヤリースの商品を身近な飲み物として提供していきたい」と語った。
 信用調査会社によると、沖縄バヤリースは04年12月期の売上高がピークで約16億2300万円だったが、同業他社との価格競争激化などが影響し、13年12月期は約8億4500万円まで落ち込んだ。