北谷町美浜、ホテル林立へ 16年以降1000室超え


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低価格帯の「コンドミニアム美浜ホテル(仮称)」のイメージ図(アジマァ提供)

 北谷町美浜のホテル建設が相次いでいる。2016年以降には北谷町美浜での全客室数は千室を超える見込みだ。ことしに入っても7月開業のヒルトン沖縄北谷リゾートに加え、りんけんバンドなど沖縄音楽エンターテインメントを運営・管理するアジマァ(北谷町、照屋林賢社長)が同社初のホテルを建設している。

美浜地区だけで見ると、04年のザ・ビーチタワー沖縄の開業を皮切りに、ホテル客室数は約4倍に増加する。町全体で12年度のホテル・旅館の客室数は636室で、16年以降はほぼ倍増することになる。
 美浜のホテル客室数はアジマァの新ホテルの72室に加え、ザ・ビーチタワー沖縄が280室、ヒルトン沖縄北谷リゾートが346室、ベッセルホテルカンパーナ沖縄が161室。さらに同ホテルの周辺に新たにホテル3棟(330室以上)が建設される予定。急速なホテル開発の背景には国内客だけではなく、アジア客の需要増が要因とみられる。アジマァのホテルは、美浜の社屋敷地内に建設中で「コンドミニアム美浜ホテル(仮称)」。地上から10階建てで、延べ床面積は約4212平方メートル。各客室は約34平方メートルで、計72室。15年2月の開業を目指す。料金は1泊1万円以下に設定し、長期滞在者やファミリー層の利用を狙う。部屋内にキッチンなども設置しほぼ全室海に面している。県内旅行会社が運営・管理する。
 照屋社長は「誰でも遊べる町づくりを目指し、気軽に泊まれる宿泊施設を計画した」と話し、今後の目標について「年間稼働率70%を目指したい」と展望を語った。
(呉俐君)