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【読谷】県出身選手10人が所属する愛知東邦大学(名古屋市名東区)の女子サッカー部が19日から初の沖縄遠征に取り組んだ。同大女子サッカー部は現在、東海2部リーグトップで、強豪チームの中核を県出身選手が担っている。女子サッカーの裾野を県内で広げようとの目的で、遠征期間中、県内高校女子サッカーチームなどとの交流試合に臨んだ。選手らは女子サッカーの県内での隆盛に期待を懸ける。
愛知東邦大学女子サッカー部は、所属選手31人で、3分の1を県出身選手が占める。今回の遠征には29人の選手が参加した。19日に読谷村内の子どもたちとのサッカー交流をはじめ、名護、小禄、美里の各高校と交流試合をした。また琉球デイゴスや、ヴィクサーレとの練習試合に臨んだ。
琉球デイゴスへの入団が決まった稲国彩芽さん(4年生)は、那覇市泊出身。サッカーに取り組む兄弟に触発されて高校から始めた。大学での女子サッカー生活を振り返り「つらかったけど、今はチームに慣れ、楽しい」と話す。デイゴスへの入団を控え「取りあえず沖縄で一番強いチームに」と意気込む。「将来はなでしこリーグに参入したい」と意欲満々だ。
2013、14年と国体選手にもなった我部志季さん(2年生)は、南城市大里の出身。父や兄弟がサッカーをやっていたこともあり、小学生から始めた。将来的には「県内の女子サッカー選手になりたい」と目標を据える。
同大女子サッカー部の江崎誠コーチは「高校生が試合の見学に来たりと、いろんなつながりができつつある」と、遠征の意義を説明。県出身選手には「サッカーを通じて成長するとともに、沖縄での普及と子どもたちへ学んだ技術を伝えていってもらえれば」と期待を込めた。