スパット台船が浮桟橋へ移動 辺野古 議員ら「過剰警備」と抗議


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掘削作業を終了して移動するスパット台船に抗議するカヌー隊の市民ら=16日午前11時3分ごろ、キャンプ・シュワブ沖

 【辺野古問題取材班】新基地建設が進む名護市辺野古沖で16日午前、海底の掘削(ボーリング)調査を行っていたとみられる青色のスパット台船1基が浮桟橋付近まで移動した。岸壁にはクレーン車などが待機し、15日、陸揚げされたオレンジ色のスパット台船1基の解体作業を行っている。オレンジ色の台船の解体が終了次第、青色のスパット台船を陸揚げし、解体作業に取り掛かるとみられる。

 16日も調査を行っていたのは、青色の台船1基だけだった。この台船が解体されれば、辺野古の浅瀬で掘削調査を行っていた台船はなくなる。
 午前11時現在、市民らはカヌー15艇を出し、沖合で抗議を続けている。海上保安庁はゴムボート8艇で市民らのカヌーを囲んでいる。
 また、県議会社民護憲ネット会派や市町村議14人(団長・仲宗根悟県議)が船で海上を視察した。議員らは海上保安庁の警備に対して「過剰警備を今すぐやめろ」と訴えた。この後、基地建設に反対する市民らが座り込む米軍キャンプ・シュワブの第1ゲート前を訪れる予定。
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