辺野古ボーリング調査 浅瀬部分が終了 台船を撤去


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古の沿岸部で16日、浅瀬部分の海底ボーリング調査が終了した。青色のスパット台船が同日解体され、浅瀬部分の調査に投入されていた2基全てが撤去された。

 沖縄防衛局は今後、水深の深い9地点の調査箇所を囲むように浮標灯(ブイ)と浮具(フロート)を設置した後、大型のスパット台船を投入する方針。
 調査期間は11月30日までの予定。現在実施している掘削調査のほか、船を使った40日間の磁気探査と、7月ごろから開始していたとみられる潜水による140日間の磁気探査が含まれているが、防衛局は作業全体をなるべく早く完了させたい考え。
 青色のスパット台船は16日午後3時20分ごろ、クレーンで柱の部分が台船から取り外す作業が行われていた。防衛局は「本日までに浅瀬部分の調査は終わった。準備が整い次第、水深の深い9地点の調査を開始する」としている。
 一方、大浦湾側の海域では、警戒船と調査船が複数の調査箇所に停泊。潜水士が潜っている様子が確認された。大型スパット台船での調査に向けた事前の海底調査とみられる。

浅瀬部分の海底掘削調査を終え、解体のために移動するスパット台船=16日午前10時54分ごろ、名護市辺野古沖
浅瀬部分の海底掘削調査を終え、解体のために移動するスパット台船=16日午前10時54分ごろ、名護市辺野古沖