ハルペリン氏来沖 辺野古新基地「良くない」


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米軍普天間飛行場を視察するモートン・ハルペリン氏=17日、宜野湾市の沖縄国際大学

 沖縄返還に関する米政府の交渉担当者を務めたモートン・ハルペリン氏が17日、47年ぶりに来沖し、宜野湾市の米軍普天間飛行場、糸満市の平和祈念資料館や平和の礎、轟の壕を視察した。

名護市辺野古への新基地建設については「他国への基地建設は良くないことだ」と強調。「(新基地建設には)その土地に住む人々の意見を考慮すべきだ」と建設に反対する県民の声に沿って解決策を見いだすべきだと指摘した。
 沖縄国際大学の校舎屋上から普天間飛行場を見渡したハルペリン氏は「人口が集中する地域に広大な基地が残っていることに、非常に驚いた」と強調。沖縄返還後、米軍基地の整理縮小が進まなかったことに「日米二つの民主主義国家の連携を継続する上で不幸なことだ」と述べた。
 平和の礎では米軍司令官バックナー中将などの名が刻まれた刻銘板を訪れた。視察後、「戦争の悲惨さを感じた。苦しみを与える戦争は避けるべきだ」と話した。
 ハルペリン氏は18日午後7時、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれるシンポジウム「基地の島・沖縄の今を考える 返還交渉当事者 ハルペリン氏を囲んで」(主催・琉球新報社、新外交イニシアチブ)で基調講演、パネル討論を行う。当日券は800円。