抗議横断幕、何者かに撤去される 辺野古


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プラカードを掲げながら「辺野古新基地建設阻止するぞ」などと抗議の声を上げる約50人の市民ら=18日、午前10時ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前

 名護市の米軍キャンプ・シュワブのゲート前では18日午前8時半すぎ、普天間飛行場移設に伴う新基地建設に反対する市民らがボーリング調査の中止などを訴え、座り込みを始めた。

 ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表が「17日の6時以降、辺野古のテント村、二見の三差路に掲げていた全ての横断幕が何者かによって全部撤去されていた」と報告した。17日夜から18日早朝にかけて撤去されたとみられ、安次富共同代表は「表現の自由を奪う形で許せない」と抗議の意思を示した。
 午前9時50分までに市民ら約50人が集まり、プラカードを掲げ「大浦湾を埋め立てさせないぞ」などと抗議の声を上げた。県外から沖縄を訪れた学生10人以上も参加した。
 海上では10時20分ごろ、防衛局が平島、長島付近で潜水調査をしているのが確認された。スパット台船は見られず、海上保安庁の警戒船などが複数見られた。
 沖縄返還に関する米政府の交渉担当を務めたモートン・ハルペリン氏が17日に来沖しており、18日午後0時半ごろ、辺野古漁港から船に乗って海上の様子を視察する。【琉球新報電子版】