アバサー、かわいい デイサービスに「水族館」


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沖縄美ら海水族館の移動水族館を楽しむ観覧者ら=9月25日、沖縄市古謝

 【沖縄】沖縄美ら海水族館は9月25日、沖縄市古謝のデイサービスセンターはるで「移動水族館」を開催した。グルクンやオジサン、チョウチョウウオなど沖縄近海に生息する16種50匹が披露され、集まった人たちは色彩豊かな魚に見入った。

 横幅190センチ、高さ80センチ、奥行き150センチの大きさで、約2・3トンの水を蓄える大型水槽が展示された。
 介護・リハビリ施設の利用者のほか、近くの幼稚・保育園児など、数百人が訪れた。大きな頭と目で愛嬌(あいきょう)のある姿で泳ぐイノーアバサーが目の前を通ると、観覧者らは「かわいい」と喜んだ。
 この日のためにおめかしして参加した渡口文子さん(67)=沖縄市=は「30年前に天国のお父さんとデートで行った水族館以来で、とてもきれいな魚がたくさんいた」と笑顔で話した。
 企画した医療法人安心会の中田安彦理事長は「体が不自由など、自由に外へ出られない人たちがいる。そのような人たちに水族館を楽しんでもらいたかった」と話した。