78歳、爽快に空中散歩 パラグライダー満喫


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 【中城】78歳、空を飛ぶ―。那覇市国場の渡嘉敷光助さん(78)は毎週のように中城村に通い、パラグライダーを楽しんでいる。初体験から1年余り。今では約25キロあるエンジンユニットを背負って一人で飛べるようになり、「できるだけ長く空にいたい」と老後に見いだした新たな趣味を満喫している。

 昨年7月、パラグライダーの体験飛行を行っている中城村久場のブルースカイでサポートを受けながら初めて空を飛んだ。「風に乗って流れるのがとても気持ちいい。上から見えるサンゴ礁やミニチュアのような街並みも面白い」。一度でその魅力に取りつかれた。
 以来、一人で飛べるようになろうと、滑空するためにパラシュート部分(キャノピー)を風に乗せて浮かせ、頭上で広げる立ち上げ練習を約半年重ねた。「この手順を覚えないと独り立ちはできない。風との闘いだよ」と語る。立ち上げ練習をクリアし、ことし3月31日、初めて一人で空を飛んだ。
 今では週に2~3回、高度2~300メートルまで上昇し、眼下に広がる景色を楽しむ。「85歳くらいまでは続けたいね」と笑顔を見せた。(当山幸都)

パラグライダーに挑戦、今では独り立ちしている渡嘉敷さん
眼下に広がる景色を楽しむ渡嘉敷光助さん=中城村