知事「コメントできない」 普天間5年内停止の米反対


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
定例会見で記者の質問に答える仲井真氏=17日午前、県庁

 仲井真弘多知事は17日午前の定例記者会見で、米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止について米政府関係者が「空想のような見通し」と反対していることについて、「責任ある人が話したのか、いつ、どなたが、どこで発言したかを押さえないとコメントできない。ただ日米間の正式ルートで議論、交渉が行われている証拠の一つだと思う」と述べた。

 県知事選で公明党県本がどの候補も推薦しない方向となっていることについて「自民、公明は与党として一緒に仕事をし、選挙をしてきた。今度も当然そういうスタンスで取り組んでいただけると考えている。公明党の考えを確認していないから答えにくいが、おっしゃるような流れは実際にはないと思う」との見解を示した。
 普天間飛行場の「運用停止」の内容については「街の真ん中で外来ジェット機が訓練するとか、夜中まで訓練するとかがなくなる状態。KC130空中給油機が山口県に移駐したが、オスプレイ24機を含め、普天間にある機材60機前後がほどんどいなくなる状態だ」と説明した。
 その上で政府との普天間飛行場負担軽減推進会議が近く開催されるとして「今詰めた議論をしてまとめている。まとまり次第報告したい。もうしばらく待ってほしい」と述べた。
【琉球新報電子版】