防衛局、浮具を修復 市民ら染谷さん悼む 辺野古


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市民の抗議船の船長・染谷さんの冥福を祈り黙とうをささげる市民ら=20日、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設の準備が行われる名護市辺野古沖で20日、沖縄防衛局が作業や潜水調査を行う様子が確認された。

一部は台風の影響で配置が崩れている海上の浮具(フロート)を修復しているとみられる。砂浜に打ち上げられたフロートの近くで重機が動く様子も確認された。海上には警戒船や調査船二十数隻が「臨時制限区域」を示すように並んでいた。
 新基地建設に抗議する市民らは、市民の抗議船の船長・染谷正圀さん(72)が19日に亡くなったことを受け、染谷さんの冥福を祈り黙とうをささげた。
 ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「染谷さんは自分から申し出て抗議船を操船し、船も提供してくれた。強い気持ちを持った大事な仲間だ」と声を詰まらせた。沖縄平和運動センターの山城博治議長は「彼の思いを引き継ぎ、基地建設を止める行動を続けていく」と力を込めた。この日は海上での抗議行動やカヌーの練習も行わなかった。