転校の友へ歌 3生徒作詞、心込め合唱 泡瀬特別支援校


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生徒が作詞した「走れ友よ」を披露する泡瀬特別支援学校の合唱団=21日、沖縄市の泡瀬特別支援学校

 【沖縄】泡瀬特別支援学校(比嘉良高校長)で21日、コンサートが開かれ、生徒が作詞した「走れ友よ」を24人の合唱団が披露した。転校していく同級生に贈る歌として、生徒3人が作詞した歌。共に過ごした思い出を盛り込み、情感豊かな歌に仕上がった。沖縄県特別支援学校音楽教育研究会(沖特音研)の第17回音楽発表会で披露される。

 冒頭「ぼくらはつながっている 心の中で」で始まる歌は、シンガー・ソングライターの神山みささんが生徒の歌詞を受け取り、作曲した。同校高等部2年生の富田麻愛さん、具志堅栞菜さん、知花和幸さんがパートを分けて作詞した。3分間の歌には、ボウリングや料理など、共に過ごした日々をつづる。
 富田さんは「悲しんでいる時、つらい時に元気になれる歌」と話す。11月1日には沖縄市民会館で音楽発表会が計画されている。
 発表会に向け練習に励む高等部2年生の金城加純さんは「多くの人の前で歌う機会があまりなかった。とてもいい経験になっている」と話した。9月以降、練習を重ねている。
 この日のコンサートは、ロックンフォークバンドのサルーキーと神山さんがメーンゲスト。数々の曲を披露し、児童生徒にエールを贈った。ボランティアで歌を披露したサルーキーと神山さんには児童生徒から手作りの作品がプレゼントされた。