生徒栽培米に舌鼓 安慶田中、お年寄り招き交流


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ビオトープでできた米の味を感じながらジューシーを頬張る参加者たち=10月29日、沖縄市立安慶田中学校

 【沖縄】沖縄市の室川老人会など地域のお年寄りが10月29日、同市の安慶田中学校を訪れ、学校敷地内のビオトープを見学し、ビオトープで生徒らが育てた米を使ったジューシーを食べる交流会を行った。ビオトープとは自然にできた湿地帯のこと。参加者は緑豊かなビオトープなど校内を約1時間かけてまわり、ジューシーを「おいしい」と言い食べながら、地域の子どもたちとの交流を楽しんだ。

 自然に発生したビオトープには花や緑があふれている。安慶田中学校では学校支援地域コーディネーターの屋宜栄勝さんと生徒らが連携して、ビオトープに田植えを行っている。昨年は6・5キロ、ことしは9キロの米が収穫できた。
 29日は夏休み以降、1カ月以上かけて天日干しした米を使い、生徒らがフーチバー(よもぎ)、カンダバー(芋の葉)、チンヌク(里芋)のジューシーを料理した。生徒たちが「ゆっくりしていってください」とジューシーを振る舞うと、参加したお年寄りらは笑顔を見せながら新米で作った味を堪能した。
 與古田良子さん(76)は「ビオトープは素晴らしかった。時間があれば一緒に田植えもやりたい」と語った。