辺野古で桟橋工事着手か 設置予定地で木々伐採


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 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの砂浜で6日、辺野古崎付近の木々が一部伐採されているのが確認された。辺野古崎付近には海底ボーリング調査などに使用する仮設桟橋が近く設置される予定で、桟橋設置に向けた整地作業の一環だとみられる。

仮設桟橋は砕石を海底に積み上げる「事実上の埋め立て工事」(防衛関係者)で、本格的な海上工事に向けた準備が加速している。
 仮設桟橋は防衛局が6月中旬に大手ゼネコンの大成建設(東京)と契約した埋め立て本体工事に向けた準備工事の一つ。長さは陸上部約30メートル、海上部約70メートルの計約100メートル。工事は環境保全目的で汚濁防止膜を設置し、砕石が崩れないように鋼材も使用する。掘削調査に用いるスパット台船に関わる資材などをキャンプ・シュワブ内から桟橋を使って海上に運ぶとみられる。
 井上一徳沖縄防衛局長は6日の会見で仮設桟橋について「海上ボーリング調査等の際に使用する。準備が整い次第、作業を開始したい」と明言。一方で「詳細を明らかにすると、作業が安全にできなくなる可能性があるので答えられない」と述べ、設置場所などについては明らかにしていない。
 伐採が確認された地点はキャンプ・シュワブの中央を通る大きな道路に近く、シュワブ沿岸部まで貨物車で資材を搬入するための整地作業の一環とみられる。

木々の伐採が始まった砂浜=6日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ(明真南斗撮影)