新基地阻止へ 辺野古に新抗議船 「瀬長さんの思い継ぐ」


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新基地建設に反対するための抗議船「不屈」の前で、募金に応じてくれた人たちへのメッセージを掲げる船長の金井創牧師(右)ら=14日午前、名護市の汀間漁港

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、市民が海上での抗議行動に使うための新しい抗議船「不屈」(定員10人)の進水式が14日、名護市の汀間漁港で開かれた。

 沖縄キリスト教学院大の平和研究所が購入のための募金を全国に呼び掛けたところ、1カ月ほどで資金が集まった。「不屈」は米軍統治に抵抗した故・瀬長亀次郎さんが好んで揮毫(きごう)した言葉で、船体には瀬長さんの筆跡で船名を書いた。
 平和研究所のコーディネーターで船長の金井創牧師は「瀬長さんの思いを受け継いで、何があっても弾圧に屈せず、この船で闘っていきたい」と決意を述べ、ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は「闘いに勝利するための大きな柱になってほしい」と話した。
 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前には同日、市民約60人が集まり、抗議のための座り込みを行った。
 オーストラリア国立大学のガバン・マコーマック名誉教授も訪れ、集会で「私は文章を書くことしかできないが、この闘争の意味を書く。歴史は皆さんがつくる。外国から連帯を示し続けたい」と話した。
 辺野古沖の海上には沖縄防衛局の作業船や調査船が数隻出ていたが、大きな作業は確認できなかった。
英文へ→Citizen group launches new protest ship in Henoko