県外から団体で支援 辺野古反対、連帯広がる


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座り込みするテントに、神奈川県からジュゴンや大浦湾を描いたパンの差し入れが届いた=15日、名護市辺野古、米軍キャンプ・シュワブ第1ゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、計画に反対する市民らは15日、キャンプ・シュワブ第1ゲート前で「命と平和を守る闘いを辺野古から全国に届けよう」と抗議した。

県内だけではなく、基地反対応援ツアーの団体をはじめ新聞記者OBや現役のジャーナリストらの有志らでつくるグループなど県外からの支援者が多く駆け付けた。座り込みを続ける辺野古区の住民らとも交流し、連帯の輪を広げた。ドリンクやパン、おにぎりなどの差し入れも相次いだ。
 この日は最大で120人ほどが集結。アスベスト(石綿)を含むシュワブ内施設の解体工事の説明会開催の要請やボーリング調査の中止を求める声を上げた。富士国際旅行社(東京)が企画した高江・辺野古を応援するツアーは2回目で、今回は21人が参加した。同社のツアー担当者は「辺野古の現場で座り込みをしながら市民を支援したい、という要望は首都圏でも増えている」と話した。
 ルポライターの鎌田慧さんも訪れ、「沖縄の非武装の闘争は全国にも共感が広がっている。歴史的な動きを感じる」とあいさつ。専修大人文・ジャーナリズム学科の藤森研教授はマイクを手に「辺野古の現場の声を日本中に伝え、連帯を強めていきたい」と訴えた。
 シュワブ沖の海上には沖縄防衛局の船が数隻見られたが、目立った作業は確認されなかった。