菅発言に怒りの声 シュワブゲート前


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 【辺野古問題取材班】県知事選で新基地建設反対を掲げた翁長雄志氏が当選したことを受け、菅義偉官房長官が「辺野古移設を粛々と進める」と発言したことについて17日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前に集まった市民からは「沖縄の民意を踏みにじるな」など怒りの声が上がった。

 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「県知事選で沖縄の民意は明らかになったはずだ。翁長さんの勝利は『新基地建設反対』という多くの県民の後押しがあったからこそだ。政府が粛々と進めるというのならば、こちらも粛々と座り込むだけ。絶対に基地を造らせない」と憤った。
 ゲート前を訪れていた、海上で抗議する人々らに密着したドキュメンタリー映画「圧殺の海―沖縄・辺野古」の藤本幸久監督は「7月から辺野古に来て、県民の基地反対という民意が大きくなっているのを感じる。政府はもっと沖縄の民意に耳を傾けなければいけない」と指摘した。