辺野古工法変更 防衛局が2次回答 県、3次質問を検討


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 沖縄防衛局は19日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立てに関する工法の変更申請で、県土木建築部が5日に送付した県環境部意見や土建部の2次質問に対して回答した。土建部は防衛局への3次質問も視野に入れ回答の内容を精査する。

3次質問をした場合は、仲井真弘多知事が12月9日までの残任期間中に承認の可否を判断することは難しいとみられ、次期知事の翁長雄志氏に判断が委ねられることになる。
 審査について當銘健一郎土建部長は「数日内に3次質問が必要かどうか判断する」と述べた。3次質問の場合はその回答を受けた後の土建部の審査にも一定の期間を要する見通しだ。
 防衛局は19日の回答で、埋め立て予定地に隣接する米軍キャンプ・シュワブ内を流れる美謝川の水路切り替え工事について、暗渠(あんきょ)(地下水路)を当初計画の約4倍の千メートル余に変更したことに関し「米軍運用の支障となるため暗渠構造とした。暗渠部を可能な限り少なくした」などと説明した。
 防衛局は、美謝川の水路を変えて開水路にするとしていた当初の申請案に対し、変更案は、暗渠にはなるが水路は変えずに残すことなどを挙げ「(従来の検討と)整合性に問題はない」と答えた。美謝川に生息する海と川を行き来する回遊魚などについては「美謝川だけで確認された種はなく、大浦川や辺野古川などで生息は継続できる」との見解を示した。