戦没者に不戦誓う 石川遺族会、刻銘板設置へ


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約100人が参列したうるま市石川戦没者慰霊祭=14日、うるま市石川の世栄津公演

 【うるま】うるま市の石川戦没者慰霊祭が14日、世栄津公園で開かれた。遺族ら約100人が参列し、石川出身の戦没者1320人を追悼し、あらためて不戦を誓った。石川遺族会(石川正一会長)は来年が戦後70年にあたることや、慰霊祭が60回目の節目を迎えることから、会場となっている「聖魂の塔」前に刻銘板を設置する記念行事を計画している。

 慰霊祭で島袋俊夫うるま市長は「悲惨な戦争を通して学んだ教訓を子々孫々に正しく伝えることを再確認し、恒久平和の決意を新たにしたい」と述べた。
 伊波小学校6年の瀬良垣唯杏君が、平和のメッセージを読み上げた。瀬良垣君は「戦争で亡くなった人たちの思いを未来へ残すことが、未来の平和をつくっていく上で大切なこと」と誓った。
 遺族会の石川会長は「遺族の母も15人しか残っておらず、今後は会運営の維持が課題になっている。来年は慰霊祭も節目の年にあたり、ぜひ戦没者の氏名を記名した刻銘板の設置を実現したい」と話した。