工事車両の進入阻止 シュワブ前 市民と機動隊、衝突


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海上作業の再開に反発し、工事車両の基地内進入を阻止する市民ら=20日午前、キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に向けた海上作業が再開された名護市辺野古では20日午前、新基地建設に抗議して座り込みを続ける市民らがキャンプ・シュワブの第1ゲート前で工事車両の搬入阻止行動をしており、県警機動隊との衝突など現場は緊迫している。

 午前9時45分ごろ、工事用トラックの進入を止めようとする市民と、それを制止しようとする機動隊がもみ合いになった際、辺野古住民の女性(84)が倒れて道路に頭を打ち、救急車で病院に運ばれた。意識はあり、病院で検査を受けている。
 山城博治平和運動センター議長は「公権力による暴力は絶対に許されない」と機動隊による押さえ込みで島袋さんが倒されたと激しく抗議している。また「きょうはトラックの一台も入れない。埋め立て強行しようとするなら座り込んで車一台通さない」と呼び掛け、約50人の座り込み市民が新旧ゲート前に座り込むなどして工事車両の基地内進入を阻んでいる。
 海上には沖縄防衛局の旗を掲げた警戒船7隻が配置されているが、20日午前の段階では浮桟橋周辺など沿岸部での作業は行われていない。基地建設に反対するカヌー隊20艇が海上に繰り出して作業再開に抗議している。
【琉球新報電子版】