辺野古の海上抗議19人拘束 もみ合いで女性けが


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に向けた海上作業が再開された名護市辺野古で20日、キャンプ・シュワブゲート前や工事予定海域で県警機動隊と海上保安庁による警備が強まり、市民の抗議行動を強制的に排除した。

ゲート前では市民と機動隊とのもみ合いの際に、座り込みに参加している辺野古住民の女性(84)が倒れて頭を打つけがをした。海上ではカヌー隊19人が海保のゴムボートに一時拘束された。ゲート前で取材中の本紙記者も機動隊から取材妨害を受けた。
 シュワブゲート前で座り込みを続ける市民らは、仮設桟橋の新設工事を止めようと、ゲート前の道路に座り込み工事車両の進入を阻んだ。機動隊が市民をごぼう抜きにしてゲート前から排除しようとするなど衝突を繰り返した。
 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「トラックの1台も入れない。埋め立てを強行するなら、米軍車両も全て通さず基地の機能を止める」と阻止行動を強める構えを示した。
英文へ→19 protesters against Henoko relocation constrained: 84-year-old woman injured