市民ら「政治的判断か」
【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設計画で22日午前、海上作業の警戒に当たっている海上保安庁は米軍キャンプ・シュワブ沿岸部でゴムボートと浮桟橋の撤去作業を始めた。理由は不明だが、市民らは12月の衆院選を前に「全国的な政治問題化を避けるためではないか」と指摘している。
海保は午前8時ごろから撤去作業を開始。海岸のクレーン車で浮桟橋に係留されていたゴムボートを1艇ずつ陸揚げした。さらに浮桟橋の一部も外し始めた。
理由について現場の海上保安官は「天気が悪いから」「土日だから」などと海上で抗議する市民らに説明し、作業海域に近づかないように求めた。海上は特に波は高くないため、市民らは「政治的な判断だろう」とみている。
一方、シュワブゲート前では21日までに市民2人が県警とのもみ合い中にけがをしたことを受け、約100人が抗議、山形鉄板上で座り込むなどしている。
【琉球新報電子版】