瓦屋根の古民家を民宿に ごーやー荘、外国客に人気


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 【沖縄】築40年、瓦屋根の沖縄古民家をそのまま民宿として提供しているごーやー荘(沖縄市胡屋、野下秀広代表)がアジア、ヨーロッパからの客でにぎわっている。台湾や韓国、ドイツ、フランスからの旅行客が訪れている。ことしはオフシーズンに入っても予約は順調で、沖縄文化がじわり海外でも浸透しつつあるようだ。

 約25平方メートルの古民家は五つに仕切られ、定員は13人。トートーメーを祭る仏壇もあり、昔ながらの風情を残している。シャワーはあるが、入浴は近隣の銭湯中乃湯を案内している。素泊まりのため、チンビンなどの軽食は出るが、食事も近隣のパークアベニュー内にある食堂ミッキーなどに誘導しているという。
 「街から恩恵も受けているので、共存を図る上でも街を案内している」と野下さん。街の散策を通して「歴史、文化も感じてもらえれば」と話し、コザライフを楽しんでもらうことをモットーとする。
 ごーやー荘は、インターネット上のホームページを見ての宿泊者がほとんどという。ことしでオープン11年目。野下代表は「日本語だけのホームページだが、みんな翻訳機能を使ってどうにか理解し予約を入れているよう」と話す。県外に加えて、海外客からの人気の理由については「沖縄の風土に触れたい人が増えているのでは」と推測する。
 庭ではバーベキューが楽しめるほか、バーカウンターでほろ酔い気分も堪能できる。
 野下代表は「地元の人も入って交流しながら楽しめる場もつくれたらと考えている」と、今後の構想を描く。問い合わせはごーやー荘(電話)050(1205)2758。
英文へ→Okinawan old, folk house used as guest accommodation attracting foreign tourists

沖縄古民家をそのまま民宿にし、アジアからの観光客も多いごーやー荘と野下秀広代表=沖縄市胡屋
ごーやー荘の室内