親子で水田体験 照間の自然環境学ぶ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
い草を使った玩具作りも行った照間の水田探検=23日、うるま市の照間公民館

 【うるま】無農薬で栽培されるい草の栽培地を見て回る照間の水田体験(うるま市立海の文化資料館主催)が23日、照間公民館で開かれた。市照間に約8ヘクタールにわたって広がる水田の散策も行われ、親子ら参加者が地域に息づく自然環境を見詰め直し、い草を使った玩具作りにも挑戦した。

 高田爬虫類研究所室長の大谷勉さんが水田に生息する生き物を紹介した後、水田のあぜ道を歩いて、環境を観察した。水田では渡り鳥のタカブシギが飛び立つ姿などが見られた。
 親子で参加した仲原法子さん=うるま市=と、与那城小4年生のさくらさんは「近くにあっても、ゆっくり見る機会がなかった。歩いてみて懐かしい感じがあった」と話し、身近な地域環境を見詰め直した。
 照間公民館では、水田の恵みでもある、い草を使った玩具作りが行われた。照間子ども会顧問の福士敬子さんがい草の玩具「馬小(ぐゎー)」の作り方を説明。い草を巧みに織り込む手技を参加した児童たちが見詰め「馬小」を仕上げた。
 照間の水田探検は、うるま市与那城屋平のうるま市立海の文化資料館で12月7日まで開催されている企画展「照間の水田が織りなす風景」の関連事業として実施された。
 企画展では自然や歴史などの資料や環境の写真、映像などが展示されている。
 問い合わせは同資料館(電話)098(978)8831。