辺野古工法変更 県、防衛局に4次質問 知事承認も


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 県は2日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立てに関する工法の変更申請で、沖縄防衛局が1日に提出した回答に疑問点があるとして、4回目となる質問2項目を文書で送った。回答期限は10日だが、防衛局は4日にも回答するとみられている。

 県は回答を受けた後の審査には少なくとも数日は要する見通し。仲井真弘多知事が9日までの任期中に申請の承認可否を判断するのはより難しくなった形だが、回答日時や県の審査具合などによって仲井真氏が承認する可能性は残る。
 県幹部によると、仲井真知事から審査期間に関する指示はないという。
 県は4次質問で、防衛局が9月に出した工法変更申請4件から、埋め立て予定地に流れる美謝川の現水路を残す計画に変えるとした1件を取り下げたことと、1日の3次回答が現水路を残す前提であることの整合性を疑問視。取り下げた案と同様の計画を再申請する考えがあるかをただした。
 當銘健一郎土木建築部長は仲井真知事の承認可能性に関し「事務方の審査が終わる前に何らかの判断をするようなことはない」と説明した。