知事、週内にも変更申請承認 辺野古の護岸と仮設道路


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 県土木建築部は米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて沖縄防衛局が提出した埋め立てに関する工法変更申請のうち、(1)中仕切り護岸の追加(2)仮設道路の新設―の2件の審査状況について、仲井真弘多知事に4日にも報告する。

仲井真知事は2件について週内にも承認する見通しとなった。防衛局に2日送付した第4次質問の中で疑問点をただした土砂運搬方法の変更申請に対しては、仲井真知事が9日までの任期中に承認の可否を判断するのは難しいとみられる。
 護岸追加と仮設道路新設の2件について土建部は、仲井真知事への審査報告書の作成段階に入っており、4日にも知事に進捗(しんちょく)を報告する。一方、土砂運搬方法の変更申請では防衛局からの4次回答を待って審査し、知事に報告する。
 変更申請の審査手続きで県は可能性として、(1)2件を承認して土砂運搬方法の1件の判断は10日に知事に就任する翁長雄志氏の次期県政に先送りする(2)2件を承認して土砂運搬を不承認とする(3)3件とも先送りにする―の三つの選択肢を想定していた。
 ただ土砂運搬方法の変更については、移設先に流れる美謝川の水路切り替えルートの変更申請を防衛局が11月下旬に取り下げたこととの「つじつまが合わない」として、4次質問で見解をただしており、防衛局からの回答の審査にも時間を要する見通し。法的な問題点はないとみている2件を仲井真氏が先に承認する公算は大きくなった。