変更申請の承認見送りを 市民らが県に要請


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當銘健一郎土木建築部長(左)に辺野古埋め立て工事の変更申請の判断を先送り するよう要請する市民ら=5日午後0時54分、県庁

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて沖縄防衛局が提出した埋め立て工法変更申請について、仲井真弘多知事が5日にも承認する件で、移設に反対する市民団体のメンバーらは同日、県庁に當銘健一郎土木建築部長を訪ね、承認の可否判断を次期知事の翁長雄志氏にゆだねるよう要請した。

當銘部長は「知事に伝える」と述べたが、9日までの仲井真知事の任期中の可否判断については言及しなかった。
 「沖縄から基地をなくし世界の平和を求める市民連絡会」(代表世話人・新崎盛暉沖縄大学名誉教授ほか)のメンバーらは要請で「辺野古新基地建設に反対する県民の民意は先月の知事選ですでに示された。この期に及んで事業を強引に進めようとするのは政府と防衛局の悪あがきであり、仲井真知事がそれに付き合う必要はない」と述べ、翁長次期知事の就任まで判断を先送りするよう求めた。
 県は防衛局が提出した埋め立てに関する工法変更申請3件について、4日までに(1)中仕切り護岸の追加(2)仮設道路の新設―の2件の審査を終えており、5日にも仲井真知事が2件を承認する方向で調整している。
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