初傍聴「良かった」 障がい者、沖縄市議会訪れる


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沖縄市障がい者施設連絡会のメンバーが初めて訪れた市議会定例会=4日、沖縄市議会

 【沖縄】沖縄市障がい者施設連絡会のメンバーが4日、市議会定例会を傍聴し、議会について見聞を広めた。障がい者団体からの市への提案で初めて実現した。

定例会は議案説明を中心に進行し、傍聴人は興味深げに審議を見詰めた。行政用語の多さに「難しい」との声も聞かれた。
 定例会には14人が傍聴に訪れた。議会では、国民健康保険条例の改正や中の町小学校の改築工事に伴う請負契約、市老人福祉センターの指定管理者の指定など議案の説明が中心となった。一般質問などと違い、メリハリのない議事の進行に突発的に声を発して、障がい者施設の職員が気をもむ場面も。
 それでも1時間超の議案説明が終えると、市知花の60歳の女性は、初の議会傍聴を「良かったと思う」と感想を話し、「またぜひ聞きたい」と話した。
 50歳の女性は「この日の議会では、障がい者関係の議案はなかったけど、あると分かれば傍聴に来たい」と話した。その上で「議会で障がい者関係の議題があれば、傍聴したいと思う。議案を伝えてくれる機会があれば」と話した。
 車いすで傍聴席に訪れた松川幸市さんは「いつも傍聴したいと思っていたが、呼び掛けがあった。きょうは傍聴できて良かったと思う」と感想を話した。