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【西原】西原町教育委員会が主催する「幸地邑(こーちむら)廻(みぐい)り」が13日行われた。40人余の参加者が2時間ほどかけて区内のグスクや史跡などを散策し、地域の歴史や文化などについて理解を深めた。
案内役はニシバル歴史の会が務めた。一行は町内に点在する史跡や御願(うがん)所などに立ち寄り、歴史的意義や経緯について説明を受けた。
琉球大学4年の小波津秋乃さんは「琉球のグスクは権力を示す城だが、幸地グスクは戦術を目的とした珍しい造りとなっていた」「綱引きで、わらを各戸から集めてくるのは子どもたちの仕事だったというが、その子たちもガーエーをしたというのは面白い」と散策で学んだ地域の歴史を語った。「稲作が盛んだった幸地は温厚な雌馬が農作業をするのに好まれたが、キビ作が盛んな隣の翁長では力強い雄馬が好まれたことなど、興味深い話が聞けた」と満足そうだった。
(小波津昭子通信員)