辺野古「唯一の道」 中谷防衛相、就任会見で強調


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中谷元氏

 【東京】中谷元防衛相は24日深夜、防衛省で記者会見し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「沖縄県と共通の思いは危険性を一刻も早く除去することだ。試行錯誤があったが、唯一の道は辺野古移転を進めることだ」と強調し、移設を推進していく考えを示した。

 移設に反対する翁長雄志知事に対しては「政府内で対応をよく話し合い、お会いしたい」と述べたが、今回の翁長氏の上京中に会うかについては明言を避けた。沖縄に基地が集中している現状については、衆院選の県内全選挙区で自民党候補が敗れたことに関連し「(安倍政権は)基地負担軽減についてできる限りの対応をしているつもりだが、沖縄の皆さまに必ずしも理解を得ていないことは認識する」と述べた。その上で「日本全体の安全保障の問題だ。過度に基地が集中しているので(県民に)目に見えるように努力を続けたい」と基地負担軽減策に取り組む考えを示した。
 中谷氏は現在の安全保障環境について防衛庁長官だった2001~02年と比較し「かなり情勢は変わっている」と述べ、関連法整備を進める考えを強調した。憲法改正の必要性も述べた。