沖縄防衛局は米軍普天間飛行場の名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設計画で、シュワブ南側への追加整備計画が認められた中仕切り護岸と、その東側の護岸との間の海域を、南側の他の埋め立て予定海域に先行して埋め立てることを計画している。
県土木建築部が26日公開した防衛局の工法変更申請の中に明記していた。中仕切り護岸の追加申請は、仲井真弘多前知事が退任4日前の今月5日に承認した。
同海域の埋め立ては本体工事着手から2年4カ月後に始める。先行して埋め立てる同海域は本体工事に必要な作業ヤードを整備する予定だった辺野古漁港について、名護市から使用許可を得る見通しが立たないことから、代替地として使用する狙いがあるとみられる。
護岸については、本体工事の着工3カ月後から約1カ月半で整備をする。護岸と東側の護岸の間の海域を埋め立て、完成後はコンクリートブロックなどの資材置き場として使用する。
前知事の承認を受けた仮設道路3本のうちの1本が中仕切り護岸につながる形になっており、埋め立て地と資材の運搬経路となる。