国、県に5次回答 辺野古移設工法変更


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄防衛局は9日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて提出した工法の変更申請に関する県からの5回目の質問に対して回答した。申請を一度取り下げた美謝川の水路切り替えの再申請時期については「具体的に答えるのは困難」と時期の回答を避けた。

 回答を受けた県の審査は2週間ほどかかり、翁長雄志知事が最終的に判断する。
 県議会与党や市民団体などには、変更申請の承認可否を判断すること自体が、前知事による辺野古埋め立て承認の追認に当たるとの懸念もあるが、県は「追認には当たらない」との見解を示している。
 埋め立て予定地に流れる美謝川の水路切り替えについて防衛局は「(美謝川上流の)辺野古ダム下流側の一部を現在のまま残す方針で、美謝川下流域や周辺の環境に配慮する」と答えた。水路切り替えの再申請に関しては「資料の収集や有識者からの助言を受け検討を進めている」とした。
 辺野古ダム南側で採取する埋め立て用土砂の運搬方法変更の申請については、ベルトコンベヤーからダンプに変更することに伴い懸念される交通渋滞に関して、防衛局は「渋滞が予測される場合、ダンプトラックの国道329号への進入を制限する」と答えた。