辺野古沖に防衛局警戒船30隻 掘削調査再開へ海上緊迫


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沖縄防衛局は約30隻の警戒船を沖合に並べ、抗議行動などに備えた=13日、名護市大浦湾

 【辺野古問題取材班】沖縄防衛局は13日、米軍普天間飛行場の返還に伴う辺野古新基地建設に向け、海上作業の準備を進めた。同日午前8時前、防衛局の旗印を掲げた警戒船や潜水作業船など約30隻が次々と名護市汀間漁港を出港し、臨時制限区域を示す形でラインを引くように海上に停泊した。

この日はブイ(浮標灯)やフロート(浮具)の設置作業は確認されなかったが、早ければ14日にも作業を始める見通し。
 13日は作業船などを沖合に配置することでブイなどの設置場所を確認したとみられる。防衛局は気象状況などをみて作業を開始するか判断する。大規模な警戒船などの配置は昨年11月下旬以来で海底ボーリング調査の再開に向け、現場では緊迫感が高まっている。
 昨年11月19日、浮桟橋や汚濁防止膜を再設置した際に大規模な警戒態勢が見られた。同21日には海上保安庁の巡視船14隻が海上で確認されたが、22日に衆院選への配慮から浮桟橋は再び撤去された。