県警、抗議市民を強制排除 辺野古、きょうにも作業開始


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米軍キャンプ・シュワブのゲート前で警官ともみ合う市民ら=15日午前0時ごろ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前では15日午前0時ごろ、県警の警官約100人がゲートをふさいでいる蛇腹状の鉄柵にしがみついた市民らの“ごぼう抜き”による排除を始めた。

50人以上の市民らは引き抜かれないように抵抗しながら、抗議の声を上げている。民間警備会社の警備員も県警の後方で警備を続けている。
 さらに、重機などを積んだ工事車両が搬入を始めるとの情報を受けた市民ら60人がもう1カ所のゲート前に集結。工事車両の進入阻止のため、警官30人ほどとにらみ合いを続けている。県警は拡声器で座り込みをしないよう呼び掛けている。
 沖縄防衛局は15日にも海上作業を始める見通しで、資材などの搬入を阻止しようとする市民らを事前に排除する狙いがあるとみられる。市民らは24時間態勢で抗議行動を展開している。