辺野古沖のフロート 昨年の3倍規模 市民排除で拡大へ


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辺野古沖の作業図

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設計画で、沖縄防衛局が進めている海上の浮具(フロート)設置作業の概要が分かった。立ち入りを禁じる臨時制限区域(約561・8ヘクタール)のうち、シュワブ東の大浦湾側の同区域を覆うようにフロートを広げる。昨年9月の海底ボーリング調査時と比べ範囲を3倍以上に広げる計画。事実上の埋め立てとなる仮設桟橋工事などに向け、新基地建設に反対する市民らを進入させないよう対応を徹底する方針だ。

 海底調査は残りの12カ所を予定しているが、作業用の大型台船の調達が遅れており、開始は2月中旬以降にずれ込む見通し。3月末までの調査期間が延長される可能性もある。防衛省は、海底調査を終えた上で6月ごろに埋め立て本体工事に着手することを目指していたが、作業は予定より2カ月程度遅れている。
 辺野古沖合では20日、臨時制限区域に沿ってオイルフェンスを設置する作業やフェンス流失を防ぐためのアンカーを海底に設置する作業が続けられた。フェンスはシュワブの浜から架けられた浮桟橋付近から海上に延び、大浦湾方向に設置されている。