【沖縄】沖縄市男女共同参画センターは15日、沖縄市住吉の市社会福祉センターで講座「ありのままの自分でいるために~ジェンダーやセクシュアルマイノリティの視点から~」を開催した。
レインボーアライアンス共同代表で文化人類学者の砂川秀樹さん、共同代表の宮城由香さん、子どもに人権を伝える活動をするWeぷらんにんぐ代表の糸数貴子さんが講師を務めた。参加者を交えて、多様なジェンダー、セクシュアリティが受け止められる社会について議論した。
宮城さんは自分の立場をレズビアンだと明示し、病気の治療の際に病院側が長年一緒に暮らすパートナーに、治療について説明しなかった経験を説明した。
カミングアウトした現在は「病院でも『パートナーです』と申告できるようになった。言わなければ、いないことにされる」と話した。性的マイノリティーの当事者だけでなく、理解者が多いことが勇気になっていると語った。
糸数さんはジェンダーについて「男らしい」「女らしい」という固定化されたイメージのことと説き「マイナスの圧力で使われることが多い。『男のくせに』『女のくせに』と言い、相手をコントロールしたい時や、人に対する押し付けの時に使われる」と傾向を話した。
DVなど暴力を容認する価値観を下支えすると注意を促した。
同性愛者とカミングアウトされた時の返答や対応について聞かれた砂川さんは、同性愛の社会での描かれ方に注意する必要性を指摘した。
「当事者にとってカミングアウトはハードルが高い。『話を聞いてほしい』『信頼関係を深めたい』との思いもあるかもしれない。カミングアウトを『受け止めたよ』という反応はあった方がいい」とアドバイスした。