町おこし 高校生一役 西原町の特産品ギフト発売


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西原町の特産品を詰め合わせたギフトセットを発売した高校生たち=17日、西原町役場庁舎駐車場

 【西原】西原町在住の高校生24人がビジネスを通した町おこしに挑戦する「西原ソーシャルビジネスプロジェクト(NSBP)」が17、18日の西原町の産業まつりに出店し、西原の特産品を詰め合わせた「西原町の贈り物」を発売した。3月には東京での販売を企画しており、全国に西原の魅力を発信する。

 ギフトセットは「燻製島豆腐」(池田食品)、「白菜パインキムチ」(彩園)、「こわれ塩せんべい」(サンシオ)、「シマナーサーターアンダギー」(西原ファーム)の4品の詰め合わせで、価格は1200円。
 特産品は高校生が自らの足で町内や企業を回って探し出した。松本そよかさん(浦添高1年)は「ギフト商品は保存が利き、幅広い年齢層に食べてもらえる視点で絞り込んだ」と説明する。
 出店ブースに足を運んだ糸満市から訪れた金城千佳子さん(53)は「全国の人への贈り物としていい考えだと思う。高校生のアイデアも面白い」と話した。
 NSBPは7高校から学生が集まって11月末にスタートした。琉球大学地域農業工学科の中野拓治教授の指導で、週1回の学習会を重ねてきた。先進事例の視察として三重県を訪れ、南伊勢高SPBと交流を結ぶ。小浜光翼(つばさ)君(首里高1年)は「地元のことや、産業や文化を学ぶ機会になっている」と語った。