議員100人がシュワブ前で座り込み 議会決議の取り組み誓う


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
黄色のゼッケンでそろえ、辺野古新基地建設阻止のシュプレヒコールを上げる議員団=24日午前10時、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設問題で24日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で国会、県議会、市町村議会の議員100人余が座り込みに参加した。県議会与党5会派が呼び掛けた議員総行動の一環。

工事の強行や海上保安庁の過剰警備に対し、国会での追及や市町村議会での抗議決議などに取り組むことを誓った。今後も県議会会派や市町村議会が交代で議員を派遣し、座り込みに参加する方針。
 海上では沖縄防衛局が辺野古崎付近の沿岸部から浮具(フロート)を海へ運び、17日に設置した辺野古崎―長島間のフロートに連結した。臨時制限区域を示す沖合の油防止膜(オイルフェンス)とは別に、辺野古崎沿岸部もフロートで囲まれた。
 新基地建設に反対する市民は午前8時半ごろ、カヌー14艇で瀬嵩の浜を出発した。海上保安庁のゴムボート十数艇と防衛局の船舶10隻ほどが退去を通告した。沖合には海上保安庁の巡視船が少なくとも10隻確認された。仮設桟橋設置の動きや基地内への工事車両の出入りはなく、海上、陸上とも大きな衝突はなかった。
 議員総行動は22日から3日間、午前8~9時にシュワブゲート前で抗議集会を開いた。最終日の24日は国政野党の県選出国会議員、那覇市議会会派・新風会など12市町村議会から議員が駆け付け、3日間で最多の人数に上った。
 一方、前日の23日は議員集会が終わった午前11時ごろに資材を載せたトラックが基地内に入り、阻止する市民と機動隊との間で激しいもみ合いになった。市民からは議員が帰った後に搬入が行われていることから「顔見せに終わらないで」などの要望が上がった。議員からはバスをチャーターし継続して現場に来ることや夜間搬入の監視、知事への参加呼び掛けを行うことなどが提案された。
英文へ→Diet, prefecture, city, town and village assembly members sit-in protest against new US base in Henoko