「運動特区で活性化」 今野さん講演、東南アジア商圏に


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沖縄市のスポーツ特区創設を提案したスポーツビジネス研究所の今野一彦代表=1月27日、沖縄市のミュージックタウン音市場

 【沖縄】沖縄市スポーツコンベンション推進協議会(島袋隆司会長)は1月27日、講演会「スポーツ特区を活用した地域創生への戦略プランを考える」を、同市のミュージックタウン音市場で開催した。

登壇したスポーツビジネス研究所の今野一彦代表は、沖縄の気候や文化、地理的条件の優位性から、沖縄市でスポーツ特区を創設するよう提案した。
 今野さんは、2020年の東京オリンピック開催決定が、全国のスポーツ産業を発展させると指摘。「スポーツ政策への取り組みは、スポーツ文化を根付かせると同時に、域外から多くの人を呼び込み地域経済の活性化に最も有効な手段だ」と、スポーツツーリズムの振興を呼び掛けた。
 沖縄の有利な点に触れて、「東南アジアの商圏をカバーできる地理的優位性、他県にない特徴ある気候や観光資源を活用するため、国の制度の導入を検討する時期にある」と指摘。「沖縄だけの特区・地域制度を組み立て、他県と差別化した『スポーツツーリズム特区』を沖縄市から発信するべきだ」と提案した。
 特区創設に向けた沖縄市の利点として、スポーツコンベンション拠点の形成を目指した東部海浜開発事業や、県内有数のスポーツキャンプ誘致の実績などを挙げた。
 講演会には、市内外からスポーツや観光関係者など約100人が訪れた。