ゲート前抗議で女性けが 海保、この日も外洋まで排除


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【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設作業が進む名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの新ゲート前では3日午前、新基地建設に抗議し、車両の進入を防ごうとする市民と機動隊がもみ合いになり、60代の女性が転倒し後頭部を打った。女性は検査のために救急車で病院に搬送された。

 海上ではこの日も、抗議に出た市民らのカヌーやカヌーをえい航した抗議船を海上保安庁のボートが長島付近の外洋まで排除する様子が確認された。一方、大型の灯浮標(ブイ)の設置も進み、午前11時までに安部沖などで3基を投入した。
 ゲート前では市民約50人が集まり、2日に海上で抗議中のカヌー隊が沖までえい航された後、そのまま放置されたことについて「若者を殺す気か」などと抗議の声を上げた。
 抗議中のけが人が続出していることに対して、抗議行動の陣頭指揮を執る沖縄平和運動センターの山城博治議長は責任者を出すよう機動隊に求めたが、機動隊側は応じなかった。
【琉球新報電子版】

座り込む市民らを囲んで歩道側へ強制移動させる機動隊=3日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの新ゲート前
海上保安庁の警備ボートに囲まれながら、海上作業に抗議する市民=3日午前9時41分、辺野古沖