60代抗議女性けが 機動隊が体当たりか シュワブゲート前


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で3日、米軍キャンプ・シュワブの新ゲート前では、県警機動隊の警備活動中に抗議行動をしていた女性(62)が転倒し、後頭部と右手首にそれぞれ全治1週間の打撲を負った。大浦湾海上の抗議行動では、海上保安官が海に飛び込んで市民らの乗るカヌーを拘束した際、市民らが海中に転落する場面もあった。市民らは海保のゴムボートに数十分にわたって拘束された後、沖合約3キロの地点で解放された。

 けがをした女性は取材に対して「(機動隊が自分に)体を当てた」と述べたが、県警側は「直接転倒させた事実はない」と否定している。
 一方、海保は2日に市民を拘束した際に、ゴムボートをカヌーに当てたり、職員がカヌーに飛び乗って転覆させたりして市民らを海中に落とし、拘束したという。拘束されたカヌー隊は、岸から遠く波の高い長島沖の外洋で解放されたが、専門家らは「一歩間違えば遭難する危険性がある」と指摘している。
 3日の海上作業は、大型クレーン船が大浦湾にトンブロック数個と大型浮標灯4基を設置した。