ブロック投入に船とカヌーで抗議 辺野古沖海上


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カヌー隊の市民を海から引き上げる海上保安庁職員=4日午前11時7分、名護市大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、反対する市民らは4日午前、抗議船とカヌー隊を出して辺野古崎付近の浮具(フロート)を越えて抗議行動を展開した。さらに別の抗議船とカヌー隊は安部沖で行われているコンクリートブロック(トンブロック)投入や大型浮標灯(ブイ)設置の中止を求め、作業海域で抗議した。二手に分かれて行われた洋上での抗議活動は午前11時現在は一つにまとまり、大型クレーン船2隻の周辺に抗議船とカヌー隊が集結している。

 沖縄防衛局は安部沖の油防止膜(オイルフェンス)沿いに大型クレーン船2隻を並べて配置した。大型ブイを2基設置したほか、トンブロックを少なくとも3カ所で海中に投下した。
 午前7時半ごろ、キャンプ・シュワブゲート前では、防衛局関係者が乗ったとみられる車両が基地内に入ろうとし、市民らが立ちふさがって基地建設への抗議の声を上げた。県警機動隊が市民らを排除しようとして、もみ合いになり現場は一時騒然となった。
 3日に60代の女性がけがをしたことを受けて、市民らは「どれだけけが人を出す気だ」と県警に抗議を申し立てたが、県警の現場責任者は取り合わなかった。
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