大型浮具の設置開始、沖に延びる 辺野古


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米軍キャンプ・シュワブの浜から大浦湾沖に向かって設置される大型浮具=10日、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で10日、沖縄防衛局は米軍キャンプ・シュワブの浜から大浦湾に大型浮具(フロート)を延ばす作業を続けている。

 10日午前9時すぎから小型船がシュワブの浜から大型浮具を次々と連結させた。大型浮具は臨時制限区域内で新たに境界線を示すために設置されており、午前11時現在、臨時制限区域を示す瀬嵩側の油防止膜(オイルフェンス)手前まで延びている。
 市民らによる海上抗議行動は計4隻が汀間漁港を出港した。大型浮具の設置を確認できる場所で、作業の中止を求めた。海上保安庁は臨時制限区域外でも抗議船に乗り込んで拘束したため、抗議船内は一時騒然となった。
 シュワブのゲート前では午前7時ごろから、市民ら約30人が集まり「新基地建設やめろ」などとシュプレヒコールを上げるなど、移設への抗議行動を続けている。一部は瀬嵩の砂浜に移動し、海に向かって「工事やめろ」と声を上げた。
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