抗議船1隻が一時拘束 ゲート前、70人が抗議行動


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フロートを海に下ろす大型クレーン船=11日午前9時58分、名護市大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、反対する市民は11日、抗議船4隻とカヌー16挺を出し、一部がフロートを越えて抗議した。船1隻が一時、海上保安官に拘束された。

 作業船が11日午前8時ごろから浮具(フロート)を運び、名護市安部沖のフロートが欠けていた部分に設置する様子が確認された。米軍キャンプ・シュワブのビーチでクレーン車がフロートを浜に下ろしたり、海上の大型クレーン船が海にフロートを下ろしたりする作業も確認された。
 シュワブのゲート前には午前10時半までに約70人余りが訪れた。「海を壊すな」「市民に手を出すな」と声を上げて抗議した。名護市議会の屋比久稔議長ら市議や稲嶺進名護市長、吉田勝広県議、新里米吉県議も参加した。稲嶺市長は「全県、全国からここに集まって意志表示している。意志表示は大事なことだ」と話し、1時間ほど一緒に座り込んだ。また名護市瀬嵩の浜からも市民が抗議の声を上げた。
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