シュワブ・ゲート前、抗議の男性逮捕 公務執行妨害容疑で


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で13日午前、沖縄防衛局は臨時制限区域を示すように設置していた油防止膜(オイルフェンス)の撤去作業を開始した。一方、市民らが抗議行動を続ける米軍キャンプ・シュワブの新ゲート前では、午前7時すぎ、県警の機動隊員を引きずり倒したなどとして、抗議行動をしていた男性1人が公務執行妨害の容疑で名護署に現行犯逮捕された。

 オイルフェンスの撤去作業は午前9時ごろから始まった。午前11時現在、作業船が臨時制限区域沿いを移動しながら、オイルフェンスと海底のアンカーを回収している。シュワブの砂浜では、回収されたオイルフェンスなどをクレーン車が海から引き上げる作業を続けている。
 一方、抗議行動中の男性が逮捕されたことを受け、名護署の前に市民らが続々と駆け付け「不当弾圧はやめろ」「仲間を返せ」と拳を突き上げた。午前10時45分現在、市民ら約80人が抗議行動を続けている。署員が「業務を妨害するような行為はやめて」と呼び掛けている。
【琉球新報電子版】

名護署前で「仲間を返せ」などと拳を突き上げる市民ら=13日、名護署前
オイルフェンスを撤去する作業員=13日午前、名護市の大浦湾